カーエアコンの吹き出し口
そろそろ、暑い季節が近づいています。

暑い日に、車のエアコンが冷えないと、地獄ですね。

「冷えるけど、ちょっと冷え方が弱いなぁ・・・・
 ガソリンスタンドでエアコンガスを、補充してもらおう・・・」

と、思ったあなた!
ちょっと待って!
後で、損するかもしれませんよ・・・・

今回は、エアコンガスの補充について、お話します。




カーエアコンにガスの補充が必要になった場合は


エアコンの冷えが悪い場合、
ガスを補充すれば、OK、と思う方が少なくありません・・・
ガスを補充して余計に状態を悪くしてしまう事があります。

と、言うのも、エアコンのガスは自然に少なくなることはありません。
少なくなるのには、微量でも、どこかにガス漏れがあるのです。

そこで、補充する訳ですが、

ガスを入れすぎて、余計にガス漏れをひどくしちゃうことが、よくあるのです。

どうしてそうなるのか?説明していきたいと思います。

なぜカーエアコンにガスの補充が必要になるのか?


カーエアコンのガスには、R12とR134aの2種類のガスがあります。

年式の古い車は、ほとんどがR12です。
1990年代に、R12からR134aに、
順次切り替えが行われてきましたので、
そこが、目安になります。
2000年代以降は、ほとんどが134に変わっています。


そんなに古い話なら、今は、関係ないように思うでしょうが、
今でも、カーエアコンにトラブルを起こしてしまう、ケースが少なくないのです。

なぜ、トラブルを起こしてしまうのか?・・・というと

いまだに、R12時代の、古い知識と感覚で、
カーエアコンのガスを補充してしまう人達が、多くいるからなのです。

以前のR12のガスは、性能が良くて、ガスの圧力も低いので、
微量の漏れなら、ガスを補充すれば、しばらくはエアコンが効いていました。
また、R12ガスの良い所は、基準値よりも多く入れても、
(圧力が低いので)トラブルが起きにくい特性があるのです。

ガソリンスタンドでは、以前の感覚で補充している所が未だに少なくないと思います。

今、主流の134のガスは、圧力が高くて、入れて良いガス量の範囲が狭いのです。
昔の感覚で、ガスを入れてしまうと・・・
入れ過ぎてしまうケースが多く、余計に漏れをひどくしてしまうのです。

(微量の漏れの所に、高い圧力が掛かって、漏れがひどくなる事が多いのです。)

補充する時に、圧力メーターを付けずに、ガス入れしている所も見掛けます。

R12の車でも注意が必要です


私の車は、R12だから、問題ない。
と言う方も、気を付けて下さい。

最近は、代替フロンと言って、新ガスの134を加工して、
R12の代わりに使用できるようにしたガスを、使用する事が多くなっています。
(多いと言うか、ほとんど代替フロンしかないのが、現状です)

(R12代替フロンの画像です)

なぜなら、本物R12ガスは、1本5〜7千円で売られているのに、
代替フロンは、1本1500円から、2千円程度で売られているからです。
(代替フロンの性能も、年々良くなってきていますが・・・)
普通の乗用車でカラの場合、3〜4本使用します。
値段の差は、結構なものです。

以前の本物のR12が残っている所に、
代替フロンを補充するのも、良くないことです。
性質が、安定しないからです。

エアコンの効きが悪いのはガス不足が原因じゃない事も


また、134ガスの車は、R12の車より、エアコンの冷えは良くありません。

134に切り替わったばかりの頃の車種は、
特に、効きが弱いようです。

R12ガスの車から、134ガスの車に乗り換えた人が、
以前よりも、エアコンの効きが悪いと勘違いし、
ガスが少ないのが原因だと思い、入れなくて良いガスを入れてしまって、
元々ガス漏れの無い車をガス漏れさせてしまった・・・・
なんてパターンも少なくありません。
(なんども、修理を頼まれましたから・・・)

エアコンのガスを補充する場合は、
入れる前に、必ず、現在の量が適量か、量ってもらってからにしましょう。

そして、真空引きという方法で、ガス入れしてもらいましょう。
中にゴミが入らない方法なので、後のトラブルも起きにくくなります。

確かに、ガソリンスタンドで、補充だけするより工賃が多くかかりますが、
(多くても、4〜6千円程度と思います。)

電気の専門の電装屋さんに頼むのが、おすすめです。

ガソリンスタンドが悪い訳ではありませんが


ガソリンを売るだけでは、利益が少なくなってしまった、スタンド業界は、
利益を出すために、ガソリン以外の販売に力を入れているのは、
皆さんご存知と思います。

ガソリンタンクの水抜き剤など、勧められますよね・・・

スタンドの店員さんは、意外とメカに詳しくない人が多いのです。
(新入りのスタッフでも、ユニホームを着ると頼もしく見えてしまいますし)

新入りのスタッフにも、販売目標やノルマを与えますので、
特に新入りほど、売りたいばっかりに、何でもかんでも勧めてきます・・・・

電装屋さんは、エアコンの修理は難しいものと認識していますので、
新入りに、補充させることは、ほとんどないと思います。

カーエアコンのトラブルは「電装屋」が確実です


電装屋さんの宣伝をする訳ではありませんが、
エアコンガスが、少ないと思ったら、ガソリンスタンドではなく、

一度、電装屋さんに、見てもらってみましょう・・・・

「エアコンの効きが悪いので、ガスを補充してもらえますか?」
と、たずねたら

きっと、
「まず、ガスの残量を測って、それから、ガス漏れも点検してみますか?」
などと、整備の提案をすると思いますよ。

何事も、原因を確かめた方が、確実ですから。

全ての電装屋さんは、壊れたエアコンを直すことが出来ますが・・・
(それが、本業ですから)

ガソリンスタンドの全てに、エアコン修理が出来る人がいるとは思えないのは、
皆さんも、想像がつくと思います。


以前の感覚で、入れすぎたりすると、圧力が高くなりすぎて、
不具合を起こす可能性が高くなってしまいます。

[補足]
もちろん、整備士がいて、安心なスタンドもありますよ。
整備士がいるか?確認してから、修理など頼むようにしましょう。
(この記事は、今でもアクセスが多いので、2017年7月4日、記事を再編集しました)

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