自動車業界の用語について解説しています。


前回は、


ワンオーナーとは?


と、ワンオーナーについてお話しました。


今回は、フル装備について・・・・


(今更、言うまでもないと思ったのですが・・)


まぎらわしい表現でもありますので、


知っている方へも、確認の為にお話していきます・・・(昔話を交えて・・・)




昔の話が多くて申し訳ありませんが・・・・


昔・・・(私が若い頃)は、今のように最初(新車)から装備が良い車は、
クラウンなどの高級車の、上級グレード位のモノでした・・・・


新車時には、ラジオも付いていない車も多くありましたし、


カーエアコンは、


高級車以外は、オプションが普通でした・・・


(同世代以上の方! それ以前はクーラーでしたよね・・・)


現在は、トラック等を除けば、エアコンは、ほとんどの車で標準装備になっています。


標準装備なので、当然、自動車メーカーの工場で付けられていますが・・・


昔は、ディーラーオプションが当たり前でした。


お客さんの要望に合わせて、ディーラーが下請けの工場などに
カーエアコンを取り付けさせていました。


パワーウインドウも、後から取り付ける場合もありあました。
新車で、パワーウインドウのオプション設定のない車も多くあったからです。
(後付パワーウインドウを作っている、パーツメーカーもありました)



その頃の中古車の中には、エアコンも、
パワーウインドウも付いていない車も多くありました。


車の性能的に、排気量の少ない車などは、
パワー不足の為に、エアコンを付けると・・・
上り坂が登れない・・・
なんて事もありました・・・・(昔がちょっと懐かしい(笑)・・・)



そして・・・・時代が進み・・・
自動車の性能も上がり・・・今ではあたり前の装備なのですが・・・


当時は・・・


  • エアコン
  • パワーステアリング
  • パワーウインドウ

この、3点が付いている車を


フル装備と呼んでいたのです。


装備の良い車の代名詞となりました。


当時としては、オプションを全部(フル)付けている車・・・
という意味に、とらえられていました



その後・・カセットデッキ(オーディオ)がフル装備の条件に加わり・・・


  1. エアコン
  2. パワーステアリング
  3. パワーウインドウ
  4. カセットデッキ

の、4点が付いている事を


フル装備と、呼ぶようになりました


現在は・・・・


カーナビゲーション・ABS・エアバッグ・パワーシート・サンルーフ・・・・・


色々な装備が増えていますので、


オプションが全部 付いている車・・・・


と、定義する基準が難しくなっています。


フル装備 と表示して、中古車を展示していると・・・


「オプションが全部付いているんですか?」


と、お客さんから、質問を受ける事も、ありますが・・・


フル装備 という言葉だけが(自動車業界) に残っており・・・
エアコン・パワステ・パワーウインドウ・カセット(オーディオ)
が、付いている車が、(一応)フル装備になるんです」


と、お答えするようにしています。


ただし・・・


中古車情報誌や、中古車情報サイトなどでも、
フル装備の条件が、若干・・・変わってきますので、よく確認するようにしましょう
(オーディオが、条件にあったり、無かったり・・・)


最近は・・・


オプションを全部(フル)取り付けた車・・という意味で、


フルオプション車


と、言うこ言葉も使われています・・・


しかし、これは・・・
グレードによっては、取り付けられないオプションがあったりするので・・・
イマイチ、信用度に欠ける言葉と(私は)思っています





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